

タイ奥地の、怠け者が作ってますが、本気モードがビシビシと伝わってくるコーヒーです。
大自然豊かなフィールドをバックに、暮らしのリズムを味付けに使った…!?
つまり、その場の環境とか、生活スタイルにあわせたコーヒーだと思います。
そうそう、あせらず、あせらず…。
壊れた時計にとらわれず、ただ単純に淡々とイイものを作り上げる…、みたいな感じがします。
流行の言葉で言えば、スローライフでしょうか??
そんな要素をたっぷり感じ取れる、正真正銘、時の流れに背を向けた、ロックでパンクな怠け者コーヒーなのです。
ボクのお奨めローストは、フルシティのど真ん中です。
この深煎りに、「ど」がつくほどハマる人は、きっと大勢いることでしょうねぇ!
昔ながらの深煎りファンにお届けする、タイの「なまけもの」が作り上げる作品です。
本当の「怠け者」だからこそ、立派に作り上げることが出来る、豊かさとデリケートさを併せ持ったコーヒーだと思います。
滑らかな舌触りで、しっとり飲み干せる、優雅な心地よさがあります。
トロッとしている完熟バナナや、しっとりしたココアみたいな雰囲気が魅力なんですよね~。
と、思っていると不意打ちで、シナモン味のバニラチョコと、蜂蜜のようなシロップ感も出てきてくれます。
また、冷めてくると、青りんごやシナモンみたいな風味もあって、これまたユニークなコーヒーです。
タイ / レイジーマン クンタエ ウォッシュド
"怠け者"がコーヒーを通して体現する、スローで大きなメッセージ。
タイ、チェンマイ市街から西にすすむと、カレン族のコミュニティが暮らすコミュニティがあります。
その地域では、みんな昔から自給自足で、自然と共に暮らしてきました。
経済発展の中で、彼らの生活にも大きな変化が何度も訪れます。
徐々に近代化していく村の生活の中で、伝統的なカレン族の暮らしのあり方を見つめなおし、コーヒーを通じて世界に発信して行こうとする農家さんたちがいます。
それが「レイジーマン」。
自らを「ナマケモノ」と名乗る変わりもの達が届けてくれるコーヒーは、どこか懐かしいような、ほっと心落ち着くコーヒーでした。
僕らは伝統を忘れないためにあえて、「怠け者」であろう
「僕は怠け者なんだ。すぐそこに田んぼがあって、庭にフルーツがなっていてコーヒーが育ってる。
それで十分生きていけちゃうからね。」
レイジーマンコーヒー代表のスウェは、カフェでギターを弾きながら、口ぐせのようにいいます。
いつも優しい笑顔でみんなを安心させてくれるスウェですが、彼の家族は代々この地域のカレン族のリーダー的存在であり、活動家。
昔、政府が森林保護区にするからと先祖代々の土地の立ち退きを強制したときも。
そこに暮らす人々の、自然と共に生きて行こうとする努力への尊敬を欠いた、ただ地図の上から線を引いたような政策に憤り、コミュニティのみんなを連れて大行進を行ったそうです。
最近では、課題が多様化し、例えば遺伝子組み換えの種子や、農薬化学肥料ありきのプランテーションで現金収入を得ようとして、借金まみれになっていってしまう農家さんも増えています。
大きな経済の流れは、大行進ではとめられない。
伝統に立ち戻ろうと叫んでも、家族の暮らしを守らなければならない村の人たちの協力を得ることは難しくなっていました。
あせらずゆっくり否定せず
大きな暮らしの変化の最中に育ったスウェは、これまでのように変化を否定し続けるのではなく、外の世界との関わりの中で、新しい持続可能な生活を模索しようと考えています。
その一つが、40年ほど前からこの地域の森の中で育って植わっている、コーヒーでした。
アグロフォレストリー(森林農法)により、安定した現金収入を得つつ、昔ながらの自給的な暮らしも守る。
地域を巻き込んだビジネスにしていこうとしています。
明日、明後日の生活が急に変わるわけではない、とても時間のかかる活動ですが、それでも地域の未来をみすえてじっくり、取り組んでいきます。
共感は広がる。レイジーマンの仲間、タエ村のマイクロロット
成果のみえにくい活動で、最初は共感を得にくかったそうです。
でも最近は、スウェの暮らすノンタオ村だけでなく、周囲の山々に暮らす他のカレン族コミュニティからも、共感してくれる人が現れはじめています。
今回は、タエ村のコーヒーをお届けします。
シナモンときび砂糖のような、ちょっぴりスパイシーかつ深みのある甘さが特徴です。
コーヒーは、レイジーマンと世界をつなぐ窓
「コーヒーは窓なんだと思う。」と、スウェは言います。
コーヒーを通して、世界の様子を探っているんだそうな。
自分たちらしさを残しながら、外とも繋がって生きていけるちょうどいいバランスを探している。
一方で、毎日いろんな国からふらっカフェに人が訪れます。
彼らも、コーヒーを飲みながらスウェの話を聞き、村の暮らしにふれることで、"新しい"暮らしの種を持って帰っているように感じました。
一方でスウェは「コーヒーづくりをはじめると、もう怠け者ではいられなくなってしまう。」
と冗談混じりに呟きます。
まずは生き抜くことが大切で、でも伝統への尊敬を忘れずに、やるからには品質にもこだわって…。
ブレているようにも思えるコンセプトですが、答えがないと知った上に問い続ける姿勢は、本質的なのだと思います。
彼らの取り組みを、一言で表す言葉は日本語にも、たぶんタイ語の中にもなかったのでしょう。
「レイジーマンコーヒー」という、ちょっと不思議な名前に込められた思いの深さを感じます。

【詳細データ】
[生産地]タイ、チェンマイ、タエ村
[精製]ウォッシュド
[標高]1200m~
[品種]カティモール、ブルボン、ティピカ
[乾燥]天日乾燥(アフリカンベッド)
[栽培]栽培期間中、農薬化学肥料不使用
[梱包]ブレインプロ+麻袋
[輸入]2019年7月 (18/19)
[商品管理番号]U268-190
<<<焙煎豆での補足事項>>>
■お奨めロースト:フルシティ
■内容量:ハンドピック、焙煎度合の水分蒸発等により、生豆時のグラム数から10~30%目減りします。
■賞味期限:煎豆で1ヶ月程度です。(挽豆時は、7~10日間)
■飲頃期間:煎豆で2~15日間です。(挽豆時は、2~3日間)
■保存方法:密閉容器等に入れて、冷暗所等お奨めします。
また、高温多湿時は冷蔵、1ケ月後は冷凍がお奨めです。
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<<<生の豆での補足事項>>>
■状態:焙煎をしていない、生豆のままの状態です。
■加工:ハンドピックは行っておりませんので、小石や木片、コンクリート等が混入している場合があります。
■保存方法:高温多湿を避けた、冷暗所等でお願いします。
また、梅雨期や猛暑日等は低温冷蔵等をお奨めします。
■備考:生豆卸業を兼ねております。
※生豆卸業:2.4キロ以上ほしいっ!!
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こちらの商品は、化粧箱ギフトのラッピング加工が可能です!
■内容量/生豆時300グラム入り(煎豆時240~270グラム)です。
■仕様/珈琲豆専用のアルミパック(バルブつき)にお入れして、化粧箱にてラッピングします。
■加工料金/別途300円です。
■ご注文方法/ご注文時に「300gギフト」をお選びくださいねぇ!!!
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